基幹労連の鉄鋼ベア3万円(10%)、50年ぶり要求2024/01/15 14:17

【労働フォーラム】

基幹労連の鉄鋼50年ぶりベア3万円(10%)要求など

★基幹労連は、24春闘で「2年サイクルの春闘を堅持」しながら、03年の産別結成以来初めて単年度のみの方針を決定。国際情勢や為替の動向など予測が難しい状況や格差是正などを考慮したものである。産別要求はベア12000円以上(約4%)として、各部門で上積みをしている。  ★鉄鋼部門はベア30000円(約10%)で、定昇6900円を加えれば36000円(約12%)引き上げとなり、連合要求5%を大幅に超え、全労連要求の10%と同水準となる。2年前は「22年度3500円、23年度3500円以上」を要求し、妥結は物価高騰を考慮しない3000円2000円にとどまり、造船など他産業と大きな開きが生じていた。24年の要求はインフレ下74年の34800円(31%)以来、50年ぶりの高い水準となる。 ★造船・総合重工部門はベア18000円(5%)、定昇込み7%を要求。昨年はベア14000円(4%)を要求し大手は満額を獲得している。非鉄金属部門はベア15000円(約5%・定昇別)を掲げた。 ★交渉では物価を超える実質賃金を確保した上で、人材投資を求める方針だ。 ★春闘への影響について石橋学事務局長は「大手がパターンセッターとなり、中小業種へ波及させ、春闘の相場引き上げへ」と展望。津村正男委員長は「これまで低い水準を要求し、回答を求めて来た反省もあるが、労使ともにデフレマインドに陥っていた」と方針転換を語り、「デフレ脱却のきっかけへ高い水準を掲げ、高い回答を引き出すことが労働界への波及効果を持ち春闘全体の賃上げへ」と意欲を語っている。 、

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