JCと連合金属共闘が第1回共催集会、経過と課題 ― 2024/01/27 15:51

【労働フォーラム】
金属JC、連合金属共闘第1回集会で「要求揃う」、経過と今後の課題 20240123
★金属労協(JC春闘)と連合第1回金属共闘連絡会議が共催した2024闘争推進集会が1月23日.東京・有明で開かれた。金属労協の金子議長はあいさつで「本日は、連合金属共闘代表者としてのあいさつとなり、2枚看板、共催となる」と報告。24春闘は「生活を守り、金属産業の魅力を高め、日本経済好転の将来が 今年の成否にかかっている」と述べ、「長い間、高い要求はできないという思い込みを捨てよう」と訴えた。
★連合と金属共闘の共催集会は初めて。歴史的にもJC結成60年、連合結成34年、連合金属共闘設置26年での変化である。JCは2年前の大会で「春闘の連合移管」を決めたが、「丸投げはしない」とのスタンスで連合と協議中である。 ★今回の第1回共催集会について、1月25日の連合定例会見で記者から「連合で初めての集会となる。どういう経過か。共催で24春闘の要求を揃えることや、経費などを協議し合意したのか」との質問が出された。連合の清水事務局長に見解を求めたが、仁平総合労働局長が答弁。JCの24春闘方針は「金属労協は役割発揮へ、連合金属共闘、連合本部、連合他部門との連携を強化して闘争推進」としている。産別(自動車)では「要求の構築に当たっては上部団体方針を踏まえる」としているとしている組織もあると紹介した。 ★JCはこれまでの8年間、産別自決を重視して連合要求を守らず、1%程度低い水準を設定してきた。24春闘では9年ぶりに、連合要求のベア3%以上とほぼ同じ10000円(3・3%)以上を提起。産別では、自動車は産別要求を設定しないが、「要求の構築に当たっては上部団体方針を踏まえる」として、連合、JCの要求踏まえると変化している。また電機、鉄鋼、JAMなどは連合要求を上回っている。 ★今後、両者の共催集会で、連合は要求をJCに守らせるのかどうか、費用負担をどうするのは、連合部門連絡会議との関係などが課題となろう。★JCと各産別は24春闘で賃上げ相場の形成・波及を表明している。今後、JC春闘の連合化か、連合春闘のJC化などを含め、春闘の動向が注目される。(鹿田勝一)
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