連合23春闘、ベア3%要求獲得の闘い方問われる2022/10/26 14:40


連合23春闘要求、ベア3%確保の闘い方が問われる

連合は23春闘で歴史的な物価高を踏まえ、実質賃金確保へ29年ぶりにベア3%を含め5%程度の賃上げ目標を10月20日に発表した。昨年のベア獲得は0・63%であり、約4倍のベアを獲得しないと、実質マイナス春闘になりかねない。ストを含む労働基本権行使の闘争が展開できるかどうか、連合の闘い方が社会的にも問われている。
要求内容は過年度物価分(2・6%)が中心で、生活向上分(実質経済成長率2・0%)が無いなど、分配構造の歪み是正に踏み込んでないなどの問題もある。
連合の芳野友子会長は会見で、「コロナ禍で業種の格差はあるが、ナショナルセンターとして早期に方針を出す重要性を考慮し。物価分3%を取り組む賃上げを」と述べた。また内部留保の活用を問われ「人への投資が重要であり、大きなテーマになる」と語っている。低下し続ける実質賃金から賃上げの転換となるかどうか、ベア3%獲得の手腕が問われている。各産別・単組でベア要求3%の足並みがそろうかどうかも課題だ。