初の地場中小春闘緊急集会、連合中小奮闘2024/04/25 15:18

【労働フォーラム】20240425―54

連合初の地場・中小緊急春闘集会、愛知、大阪など格差拡大

★連合は地場・中小の春闘追い上げへ初めての地方9ブロックの緊急集会を4月18日に開催した。発言で共通しているのは、中小は善戦しているが、大手との格差が拡大していること。★地方の発言では「3005人未満の賃上げは4・7%と健闘」(北海道)、「中小でも回答に幅が出てきている」(東北)、「中小でも1万円以上の回答を獲得。最賃、人勧につなげたい」(関東)、「格差は県内、県間と拡大している」(東海)」「震災でも春闘を置いてきぼりにしない」(北陸)、「回答水準は昨年以上だが、格差は拡大」(近畿)、「格差は広がっている」(中国)」、「徳島では親会社が要求以上を回答し、中小にも要求プラス回答が出されている」(四国)、「春闘キャラバンを13団体で展開し、高水準の回答も出されている」(九州)灘が出された。★労務費増の転換では「多重構造で2次、3次下請までは進んでいない」(大阪)なども出された。各県での地方版政労使会議で賃上げでの共通認識の取り組みも報告された。

中小奮闘、集計毎に賃上げ上昇 ★連合野第4回集計(4月18日)では、中小に奮闘を示した。300人未満の中小ベアは8674円(3・30%)で、実質賃金を確保している。例年と異なり、集計毎に獲得水準が上昇し、中小の奮闘を示した。一方、大手との格差は1千人以上のベア1万1138円(3・59%)より、2464円(0・29%)低い。 ★全体では、加重平均1万5787円(5・20%)で、昨年比4765円増(1・51%増)である。5%超えは91年(5・66%)以来33年ぶりの高さだ。焦点のベアは1万827円(3・57%)で、昨年比4741円増(1・46%増)である。23年度の物価上昇率2・8%を超え、実質賃金を確保している。(鹿田勝一)