金属回答『満点』発言も、大手、中小とも健闘2024/04/05 11:53

【労働フォーラム】20240405-47

金属回答に『満点』発言も、実質賃金確保、中小も健闘

★金属労協の第2回回答集計(4月2日)は基幹労連、電機、自動車、JAMなど先行54組合の平均ベアは14638円(4・9%)で、昨年比6507円増である。全体平均は9593円(3・5%)。規模別では1000人以上は12389円、299人以下は8019円(3・0%)。格差は4370円となり、昨年の格差1818円より2倍以上に格差は拡大した。 ★中小へのベア波及では、産別統一闘争を軸とする電機では,大手11労組や拡大中闘16労組が13000円で満額獲得。妥結基準を10000円に設定し、組合の7割に波及。うち13000~14000円には5割が波及している。★「妥結の柔軟性」は安川が初めて歯止め10000円に3000円分の福祉関係の配分となった。 ★闘いでJAMは「スト権を肯定し、『物分かり悪い春闘を』」展開。関西の機械関係の組合は「グループ企業で親会社の回答を超えるまで妥結しないとして、スト権を背景にベア9800円の回答を蹴って粘り強い交渉を行っている組合ある」と語る。 ★記者会見では「回答評価で満点か何点か」と問われ、金子議長は「課題はあるが、『満点』と発言。春闘回答評価で『満点』は異例だ。別の記者から「要求根拠には物価高、人材確保、公正配分や国際水準からの遅れた賃金是正など5課題がある。重要課題であり、『満点』はいかがなものか。点数を引くべきではあいか」と質問。金子議長は「獲得水準は職場の真剣・十二分な取り組みを『満点』といったもので、賃金の国際水準からは課題があり、継続した賃上げが必要だ」と釈明した。(鹿田勝一)