24春闘「満額」回答ボード異聞 ― 2024/03/21 17:41

【労働フォーラム】20240321-43
24春闘「満額」回答ボード異聞、UAゼンセンをテレビ放映
★UAゼンセンの春闘回答表示ボードがテレビでしばしば放映されている。赤色で「満額」の文字1色のボード。一体、どうなっているのか。 ★まず回答内容。先行組合回答176組合のうち、約半数の76組合が「満額」(うち18組合が要求以上)を獲得。ゼンセンでも異例という。回答水準も平均18198円(5・91%)、うちベアは12826円(4・05%)で、実質賃金プラス生活向上分を確保している。 ★さらに春闘影響力の変化と報道の変化である。昨年から自動車、電機などの要求は物価分より低く、満額回答でも実質賃金はマイナスに下落。加えて金属労協は連合への春闘移管協議も行われ、JC春闘の影響力も低下していた。メディア報道も春闘回答ボードはこれまでのJCから、JAMやゼンセンにスポットを当てるように変化した。 ★とりわけ24春闘では「満額」ラッシュといわれるなかでも、UAゼンセンの「満額」獲得数は、自動車、電機、鉄鋼・造船を大きく上回る組合数である。 ★日本銀行が3月19日、17年ぶりにマイナス金利を解除する判断材料となった「賃上げ追い風」。その可視化としてゼンセンの「満額」ボードがTVニュースでしばしば放映された。金属労協、JAMも今春闘で回答ボードを可視化させている。★春闘69年。これまで見られなかった春闘回答ボート異聞である。(鹿田勝一)
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