連合会長の『国葬」出席にきしみ2022/09/20 15:20


安倍元主将の首相の礼賛・弔意となる国葬は、国民の6割超が反対する中で9月27日に強行され理ことになる。連合の芳野会長、は9月15日の記者会見で国葬に出席すると表明した。国葬については「反対が賛成を上回っている」「決定プロセス過程や法的根拠に問題があり、政府に説明を求める」「国葬と安倍政権の政策評価は分けて考える」と表明した。
一方出席の理由として、「外国から多くの来賓が来るなかで、労働者の代表が参加していないとどうみられるか。政労使協議は国際基準であり、ナショナルセンター連合としての役割を果たすため、労働者を代表して弔意を示す必要があると考え、苦渋の決断だが、連合会長として出席せざるを得ないと判断し、理解をえた」と述べた。
連合会長の国葬出席について、3役会や中執会議では「欠席してほしい」「組合員にネガティブな影響を与える」「強い懸念と大きな疑問がある」などの意見も出されたという
記者会見では質問として、「政労使関係から出席せざるを得ないとしているが、ドイツなど欧州では政労使参加体制でも労組は政府の政策に反対するデモも行っている。国民の多くの反対の声に背を向けてまでの出席でなく、別の対応((国葬に参加しない)をしても、政労使関係は維持できるのではないか」などの質問も出された。「国葬と安倍政策の評価は分ける」と言っても、岸田首相は国葬の理由の一つとして「安倍政権の業績」を上げている。しかも安倍元首相は「反共・反社会的集団」の統一協会と癒着していたとされ、国葬との関係で極めて問題とされている。「労働者の代表」についても、全労連、全労協は国葬反対であり、中立組合もあり、実態とは言えない。