連合要求、実質賃金確保へ2024/03/12 17:16

【労働フォーラム】20240307-40 連合30年ぶり要求の高さ、5・85%、実質賃金確保へ

連合の24春闘要求は平均5・85%で、94年の5.40%以来30年ぶりの高さとなったと3月7日の集会結果で明らかになった。平均額は17606円で昨年より4268円(1.36%)増出る。ベアは平均12892円(4.30%)で、昨年より4460円(1.47%)の増である。 焦点の300人未満の中小は平均15495円(5.97%)で、昨年比3429円(1.30%)増で、300人以上の17836円(5.84%)同1.37%より、率で上回つた。ベアは中小は11455円(4・38%)で昨年比3643円(1・35%)増。大手13040円(4・30%)で同1・48%増で、中小が大手のベア率を上回ている。非正規は時給75.39円昨年より9.25円増えている。 賃金のほか、「働き方」改革やジェンダー平等など13項目も掲げている。 芳野友子会長は30年ぶりの要求の高さについて「物価高や人手不足に加え、企業業績が良くなり、ステージ転換を図る正念場という意気込みもあり、良い水準の要求になった」と述べた。中小ベアも4%台で実質賃金確保の水準。その実現へ「労務費増の価格転嫁の取り組みを強め、結果につなげたい」(仁平総合政策推進局長)と語った。(鹿田勝一)