JR連合、賃上げ5%要求、連合準拠へ ― 2023/02/05 15:51
JR連合、23春闘で連合方針に基づき賃上げ5%程度要求、人材確保を重視
JR連合は2月1日、豊橋市で中央委員会を開き、23春闘要求を決めた。賃上げは、定昇2%程度に加え、月例賃金総額3%相当の合計5%程度となる。連合方針の5%(ベア3%程度と定昇相当25)に基づいた水準。月例賃金総額3%相当のうち、ベアは3000円(約1%)を目安に設定。2%相当は、各単組で初任給や若年層・中堅層の賃金改善や手当偏重型の賃金制度改善、就労環境の整備に資する改善原資としている。昨年と比べ、月齢賃金要求で1%高く、ベアは2000円上積みしている。方針では、JR産業は、若手・中堅の人材流失で産業基盤が揺らぎかねない深刻な事態が発生と指摘し、物価上昇への対応や「人への投資」を重視している。
萩山一郎会長はあいさつで「要求実現へ組織をあげ、ONE TEAMで臨もう」と強調。雇用についてはJR産業では長期安定雇用が有益とし、産業政策では,事業者、国、地方が連携、協働した地域にふさわしいモビリティを守ることを訴えた。ヨーロッパのような「上下分離方式」も課題となろう。
(鹿田勝一)
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