春闘先行で昨年プラス回答獲得、全労連が記者会見2021/03/13 14:31

全労連は結成32年ぶりに初めて連合のトヨタなど大手金属より先行し、コロナ禍でも昨年プラス回答を引き出した。回答は199組合平均で4909円と昨年同期より129円のプラスを獲得した。3月12日に厚労省で医労連など4産別とともに会見した全労連の黒澤事務局長はストなど「組合の交渉力、闘争力を発揮し、高まる賃金引上げの声を背景に大いに奮闘した結果だ」と評価した。「他組織(大手金属)のことは言いたくないが、春闘は企業主義ではなく、共闘の力を示したたたかいだ。昨年プラスの相場を波及させ7月の最終集計まで流れを維持させたい」と抱負を語った。連合など大手企業のベア要求見送り、要求組合減少と異なり、要求額、要求組合数、獲得額とも昨年を上回り、「コロナ禍だからこそ大幅賃上げ」の流れに勢いをつけている。