金属労協大会、連合に春闘移管後もJC春闘展開 ― 2023/09/08 13:29
金属労協大会、連合に春闘に移管するが、JC共闘強化
電機、JAMなどはJC春闘の役割り発揮を提起
★春闘の連合移管を進めている金属労協は9月5日に大会を開き、来春の24春闘移行後も金属共闘として春闘に取り組むことを決めた。あいさつした金子議長は、今年から金属労協の最重要課題となる国際交流と人材育成を強調。その後、春闘に言及し、23春闘は人材確保、物価上昇による生活棄損、先進国に遅れた賃金などの対応が労使の共通認識となり、ここ数年にない大幅な賃上げを獲得し大きな成果をあげた。非正規への波及、さらには日本経済好転への機運作りにも一定の貢献ができた。[24春闘でこの取り組みを単発で終わらせてはならない。日本の賃金水準を引上げ、日本の産業企業の国際競争力を向上させていく」と表明した。
★討論でも春闘重視の発言が目立った。電機は「この25年間、OECDで実質賃金が上昇しない唯一の国となり、23春闘では賃賃金の社会性が問われ、10年連続で高い水準を実現した。24春闘も賃上げを軌道に乗せる継続的な取り組みが必要だ」と述べた。JAMは、23春闘で歴史的な賃上げを実現したが、物価に追い付かず、中小格差も拡大した。24春闘では積極的な賃上げと労働条件確保へJC春闘の強化と社会的役割発揮を。価格転嫁へ公正取引の強化も重要」と述べた。全電線も「物価高に賃金が追いついてなく、生活の圧迫と将来不安の払しょくを求めたい。人への投資へ賃上げのさらなる強化を」と述べた。自動車は国際交流、基幹労連は産業政策の重視を述べた。
★春闘の課題としては、賃金では人件費は先進国で最低となり、労働分配率の低下に対して分配構造の歪み是正、中小を含むすべての組合で基本賃上げ、物価高で実質賃金の維持・向上などを指摘。24春闘でも積極的な賃上げの継続を検討していく、としている。
★金属労協は2015年から経費削減などを課題に、組織改革として活動を「国際活動」と「人材育成」に特化。活動を整理して春闘など労働政策と産業政策は、連合の「連合産別別活動センター」(仮称)への移管で連合と協議している。
★一方、運動方針では「現行組織体制をベース」と提起。春闘は来年以降も「人材獲得競争が激化する中で、金属産業の魅力と基幹産業にふさわしい賃金水準の確立ヘ、闘争のけんいん役を果たすべく取り組んでいく」と、金属共闘として取り組む方向を示している。春闘への連合移管と金属労協春闘の在り方で齟齬も見せている。
★連合は今年10月の大会で、産業別、業種別部門連絡会議については「産業、業種の取り組みを充実、深化させる場として、開催状況の報告と好事例を共有し、さらなる活性化をはかる」にとどめている。連合は部門課題に春闘を入れ込むのかどうか、連合の直接組織としてどこまで連合が指導・調整と運動の経費、責任を負うのかなどが検討課題となろう。(ジャーナリスト・鹿田勝一)
UAゼンセン、そごう・西武ストは雇用保障ヘ正当な権利行使 ― 2023/09/08 15:34
UAゼンセン、そごう・西武ストは『雇用保障ヘ正当な権利行使』
UAゼンセンの松浦会長は定期大会前の記者会見を9月7日に行い、加盟組合そごう・西武の歴史的なスト(8月31日)について初めて産別会長として言及した。同ストは事業継続と雇用保障の明確化を求めて大手百貨店では61年ぶりのストとして注目された。松浦氏は「多くの報道や連合、産別からの支援などで、当該組合も心強く良いストだったと感じている」と指摘。ゼンセンとしても「産別と組合と連携しつつ、交渉の推移を見極め、経営側に対してストに至らない判断を求めたが、残念ながら、雇用不安に対して十分な説明がなされなかった」と指摘。「ストは労働組合の正当な権利を行使したものだ。苦渋の決断であり、経営側には雇用保障を前提にした経営計画と早期収束を求めたい」と表明した。関係会社の組合がすべてゼンセンに加盟しているのも特徴である。
★24春闘について松浦会長は、23春闘の妥結総合計は3・64%、パートは5・08%と高い水準。これを継続し、さらに上げるにはどうすれば良いか、特に中小の賃上げが重要となるとの見解を表明した。
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