UAゼンセン、先行満額回答増加、実質賃金プラス生活向上2024/03/08 10:29

【労働フォーラム】20240307-39

UAゼンセン、先行満額回答28組合、実質賃金プラス生活向上分を確保

★UAゼンセンは3月7日に先行妥結集計を発表し、満額獲得組合の増加と実質賃金プラス生活向上の相場形成を明らかにした。妥結組合は28組合ですべて満額獲得し、昨年より10組合増加の勢いをみせている。 ★満額獲得の水準は25組合平均で定昇込み20258円(6.70%)で、昨年より5648円(1・65%)のプラスである。ベアは15640円(5・15%)で物価分3%を大きく上回り、実質賃金プラス生活向上、格差是正も確保している。妥結組合ではイオングループ(48組合)が労働協約を踏まえ、企業横断的に先行満額獲得しているのが特徴である。

★ゼンセンの要求は、連合のベア3%以上(定昇込み5%以上)を上回るベア4%基準、定昇込み6%基準を設定し、実質賃金確保の物価分3%にプラスして活向上分1%を上積みしていた。467組合の要求平均は定昇込み18345円(6.18%)、ベア13509円(4.34%)で、産別基準をやや上回る水準となり、UAゼンセン結成の13年以来最も高い要求となっている。300人未満も定昇込み16252円(5.95%)、ベア11743円(4・04%)と健闘している。

★ゼンセンはこれまでも金属大手より先行して満額など高額回答を発表し、相場形成に影響を与えてきた。記者会見で松浦昭彦会長は先行満額獲得の増加について「連合は24春闘を経済社会のステージ転換としている。ゼンセンとして昨年以上に早期に高めの賃上げを形成し、物価を超え、生活向上への波及をめざしたい」と強調。中小解決へ4、5月までねばり強く取り組み、組合のない職場や働く人全てに賃上げを波及させたいと語った。 ★価格転嫁の企業要請も組合として取り組み、役員やオルグが職場や経営者訪問を行っているという。(鹿田勝一)

コメント

コメントをどうぞ

※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。

※なお、送られたコメントはブログの管理者が確認するまで公開されません。

名前:
メールアドレス:
URL:
コメント:

トラックバック

このエントリのトラックバックURL: http://shikata-katsuichi.asablo.jp/blog/2024/03/08/9665775/tb

※なお、送られたトラックバックはブログの管理者が確認するまで公開されません。