連合新年交歓会に岸田首相出席、賃上げ、選挙で与党協力を2022/01/06 14:32

22年の連合新年交歓会が1月5日に東京で開かれ、岸田首相が来賓挨拶した。安倍首相以来9年ぶり。岸田首相は22春闘に触れて「低下する賃上げ水準を一気に反転させ、新しい資本主義の時代にふさわしい賃上げ実現を期待する」と賃上げへ追い風を吹かした。さらに連合野芳野会長が「新しい資本主義実現会議」の委員になっていることに触れつつ、「来たる参院選は大変重要な選挙。政治の安定が大事であり、与党にもご理解とご協力をお願い申し上げる」と連合役員に訴えた。 経団連は「春闘ではベアだけでなく、働き方など多様な処遇改善に議論も」と賃上げ分散を提唱した。参加者は約260人。政党では立憲、国民など7党が出席した。 ■昨年上回るベアと獲得組合増加へ 連合野年頭会見で芳野会長は、経団連提唱の業績ばらつきに伴う「各社別自社型春闘」に対して、「組合は要求しベア獲得交渉を」と述べ、働き方での処遇改善など弾力化回答も提起。会長代行の松浦UAゼンセ同盟会長は「昨年より全体の業況はよく、回答に反映」と昨年を上回る相場形成と共闘前進を表明。「年金財源確保のためにも毎年1~2%のベアは必要であり、連合内外や経営側の共通認識にしたい」と賃上げ根拠への新たな見解も表明した。