ブラック企業大賞2013 組合力の強化を ― 2013/08/13 13:47
ブラック企業大賞2013を選ぶ会が8月11日、東京で開かれ、昨年に次ぎ連続してワタミフードサービスが選ばれた。入社2カ月で過労から投身自殺した26歳の女性(労災と認定)の遺族に対して謝罪せず、今回の参院選で創業者の渡辺氏が自民党から立候補して当選した。対象は約50社から悪質な8社をノミネートして、ネット投票35011人のうち、ワタミは21921人投票で選ばれた。実行委員は組合活動家、メディア,学者など11氏。
ブラック企業大賞は2年目。今年の特徴は、退職を迫る「追い出し部屋」を違法・無効と判決とされたベネッセコーポレーションをはじめ、公務分野から東北大学の過労投身自殺など、ブラック企業化の拡大をみせたこと。また、入社まもない正規の青年労働者を店長として残業を払わず、長時間過密労働から自殺させている労災が目立った。
集会では経営者などの「ブラック語録」も紹介された。「業界ナンバワン1になるには違法行為が許される」「人権というペスト菌が蔓延している」「格差論は甘えです」「労働基準法なんておかしい。いまは24時間働かないといけない時代なのに」--など。まさに無法国家ぶりである。
ブラック企業大賞の運動成果報告され、「すき屋」では団交も始まり、今春闘ではパート時給30円増などを獲得し、「組合力」を示している。また過労自殺が問題となり、組合役員(外国人)を「追い出し部屋」にいれているウエザーニュースの組合役員は「昨年のブラック企業大賞で報道されたおかげで、支援が広がっている」と述べた。参加は81人。ネット放映されたq
課題は、労働運動の地盤沈下や雇用構造の変化、社会的影響力の低下と、権利侵害・組合敵視・ブラック社会の蔓延が連動しており、その検証と組合の力を訴えることも求められている。
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