連合メーデー賃上げ評価、監視メーデーにさせないこと2024/04/29 16:32

【労働フォーラム】20240429-56

連合メーデー、賃上げ評価オンパレード

★連合は第94回メーデーを4月27日に東京・代々木公園で開き、2万8800人が参加した。連合、来賓を含め24春闘の賃上げ評価オンパレード。★芳野会長は「これまでの30年間の停滞を一掃するように、大企業から中小企業にわたって高い賃上げが実現している」と評価。一方、「賃上げは大企業の話、、中小企業には無理という声が聞こえが、働く人の7割を占める中小で給料を上げないと、『みんなで賃上げとはいえない』と述べ、労務費を含む価格転嫁や全て都道府県の地方版政労使会議の開催を指摘。政治では、無関心層に触れ、「裏金とか生活を豊かにすることから掛け離れ、政治に共感できないのではないかと述べた。 ★岸田首相は2年連続でメーデーに出席し、物価を上回る所得や来年には物価を上回る賃上げの定着、中小支援、適正取引、ジェンダー平等、「年収の壁」対策。最賃引き上げなどを具体的に披露し、「連合と連携」をアピールした。争点の政治とカネなど選挙の争点を隠し、「崖っぷち内閣」の前途不明のあいさつに終始した。 ★7年ぶりに立憲の泉代表、国民の玉木代表が登壇しあいさつ。国政選挙にらみである。

★「監視メーデー」にさせないこと

★連合のメーデーには公安警察が多数出動し、参加者のカバン、バック、ショルダーを手で開け、書籍、ノートなどを強引に点検する暴挙を記者を含め参加者に行った。★昨年から2度目の実施という。理由を聞くと、「ルール」と言う。公職要人の警備の口実で、メーデー参加者を容疑者扱いとし、敵視することにもなる。憲法で保障された集会・表現の自由を侵す暴挙となる。 ★今回は第95回メーデー。旧労働4団体や連合結成34年間のメーデを取材してきたが、このような異常な検閲はなかった。戦前、戦後のメーデーでも参加者の検閲は異常だ。★会場参加者からは「開かれてないメーデー」との声も聞いた。 ★岸田政権はこれまで基地周辺土地地利用者の警察による個人調査や「経済秘密保護法」による日常的な警察の官民個人調査収集を強行。★今回のメーデー参加者への〈要人防衛〉を口実にした強制的な検閲。警察監視メーデーにさせないことことが重要である。 ★警察による国民の荷物検査には、裁判官の令状が必要である。メディア、参加者、連合なども集会・表現の権利・自由擁護を もっと強めるべきだろう。(鹿田勝一)

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