UAゼンセン・介護クラフトユニオンが政府要請、介護報酬引き上げ ― 2023/08/04 14:19
UAゼンセンの日本介護クラフトユニオンは24年度の介護報酬改定にあたり、要請書を7月28日、厚労相に提出した。内容は①介護報酬の引き上げ、②改定ルールの明確化、③処遇加算など仕組みの再構築、④介護従事者の確保と定着施策の推進など4項目である。
★要請では、23賃金改善交渉結果は平均4531円(月給制組合員)で、他産業地との格差は拡大していると指摘。介護報酬の引上げと加算の仕組みの再構築では、基本報酬に「介護職員等ベースアップ支給加算」など3種類の加算相当額の組み込みなどを求めている。
★介護報酬引き上げへ「50万人署名運動」にも取り組んでいる。
炎暑の日比谷、人影少なく ― 2023/08/06 14:10

炎暑の日比谷公園。人っ子一人もいないのは珍しい。連日37度。「念力の緩めば死ぬる暑さかな
ラグビー、日本はフイジーに敗れる、力の差歴然 ― 2023/08/08 14:30

フィジーのパス回しは早く、豹のように日本を攻める。前半は21対0で日本は完敗.後半は互いに2トライだが、力の差をみせつけた。
全労連など24年介護報酬引き上げ会見,国庫負担増額を ― 2023/08/09 16:52

24年の介護報酬改定へ向け、全労連系の介護・ヘルパーネット(福祉保育労、医労連、自治労連、東京、大阪など6単産・17地方組織)は8月3日、厚労省に処遇改善、要員増加などを盛り込む要請書を提出し、その後、記者会見を行った。
★介護などケア労働者の23春闘の結果は厳しく、春闘共闘集計では4294円で、昨年より3381円マアナス。介護職員等ベースアップ支給加算の9000円も配分問題や手当などにまわり、賃上げにむすびついてないという。
★北海道、京都からは「賃上げで介護報酬を引き上げると、利用者負担費増加となる制度の矛盾解決を」との声も出された。全労連の秋山福議長は「介護保険料や利用料の引き上げは行わず、国庫負担の引き上げで介護報酬を大幅に引き上げることを求めている」と勝った語った。
大暑、街中に涼しさを呼ぶ氷柱 ― 2023/08/12 16:06

涼しさを呼ぶ街中の氷柱、お盆風景
緑陰・テラス ― 2023/08/15 14:37

緑陰オープン・テラス
秋立て、残暑の百日紅 ― 2023/08/17 16:56

秋立て、残暑の百日紅
「炎天の地上に花あり百日紅」(虚子)
自治労、人勧・賃上げ・公共充実ヘ組織の強化拡大へ ― 2023/08/23 20:04

自治労の川本委員長は8月22日に大会前レクを行い、運動方針では、人勧・賃上げと公共サービスの充実へ組織の強化、拡大を重視する方向を示した、震災・コロナで公共サービスの脆弱性が明らかになり、運動で要員増加や処遇改善で一定の成果をみせてきていると現状を把握。さらに役割発揮へ弱体化のみえる組織の強化、拡大を提起し、特に職場活動の強化を重視しているのが特徴と語った。
最賃改定で45年間の変化を評価、全労連 ― 2023/08/26 15:16

23年度の最賃改定額が全都道府県で出そろい、全労連の黒澤事務局長は8月24日に会見し、全国平均で43円増の1004円となった最賃や1978年の制度開始以降45年間の新たな前進について「運動が反映され評価している」としつつ、「水準は不十分で暮らしていけない」と指摘。特に低いCランクで史上最高の目安プラス7、8円など格差是正の取り組みを評価した。今後、政府が検討する「あるべき最低賃金」については最低生計費調査を踏まえ時給1500円以上で、全国一律最賃制を求めるとしている。
芳野連合会長続投へ、問われるナショナルセンター機能強化 ― 2023/08/29 15:55

【労働フォーラム】(20230829)火
連合、芳野会長続投へ、異例の「問題2つ」の対応問われる
「自民党との距離感」「単組委員長と連合会長との兼務」など
連合の役員推薦委員会は8月24日、.連合会長に芳野友子会長、清水秀行事務局長などの続投を決め、連合中執会議に報告した。役選の伊藤敏行委員長(JEC連合会長)は、会見で芳野氏の続投推薦について「初の女性会長として連合の注文度を高め、春闘の賃上げの環境整備、ジェンダー平等の推進を牽引したことを評価している」と話した。また単組JUKI労組委員長と連合会長との兼務については「中小組織で専従、委員長を替えるのは難しい」「違和感もあるが、軸足は連合であり、3役との役割分担も伝えている」と述べた。続投では「働くことを軸とする安心社会」「社会経済の転換へ」向け、一体感を持って連合運動を高めることにも言及した。正式決定は10月の連合定期大会となる。
★芳野氏の連合会長続投については、すでに5月の役選会議で対立候補がみられないことなどから推薦確実とみられていた。ただし役選グループからの意見として、芳野氏については①単組JUKI労組委員長と連合会長との兼務、②自民党寄りとみられていることへの対応と距離感、野党共闘などが問題とされた。会議は21回行われている。
★記者会見では、兼務についてナシナルセンター連合の役割には、春闘強化や政策制度闘争、組織拡大、争議支援、政治闘争、国際連帯など8課題があり、連合はいずれも困難な課題を抱えている。兼務は連合の役割発揮に支障をきたすのではないか。単組事情優先の兼任でなく、連合会長専念を検討されたのか。また単組との兼任では連合会長はその程度かと思われるのではないかーとの質問が出された。伊藤氏は「弊害があったとは認識していない」と答えた。
★政治対応について芳野氏の自民党寄りとの質問に対しても、伊藤氏は「政権交代の二大政党をめざす連合方針に違いはない」と語った。
芳野会長会見、「自民との関係まだ足りない」「単組は役員の成り手不足で連合と兼務」
★芳野会長も中執後の定例会見で推薦決定について記者の質問に答えた。兼務については「連合会長専念はあるべき姿であり、私は単組の事情実態を話している。役員の成り手不足から地方や組合では役員改選ができない状況もある」と述べ「これからの役員の在り方で兼務と、あるべき姿との考えの検討も」と指摘。共働き世帯が増え、子育て、介護などでも直接役員に入りやすい環境を議論し、慣例にとらわれず、新しい組合活動という考えもある」と強調した。「兼務では活動が重なることもあるが、これまでに何かあったのかどうか」「兼務がダメというなら、代わる人がやればよいのではないか」とも発言した。
★自民党との距離感についても「前任者から変わっていない。まだ足りないくらいだ。自民党を支持するとは言っていない。連合の政策理解のためにも自民党・政権と対話できる環境を引き続きめざしていきたい」との見解を表明し、政労会見の実現に期待を寄せた。
★春闘については、8年ぶりの「政労使会議」(政労使協議)を評価。30年ぶり高水準の賃上げを評価しつつ、中小企業の賃上げはまだまだと述べ、価格転嫁で具体的な取り組みを強めたいと述べた。
歴代会長で異例の「問題2つ」、問われるナショナルセンター連合の機能強化
芳野会長の推薦過程では2つの問題が提起されていた。
★①兼務問題。これまでの7代にわたる連合専従会長の否定に繋がりかねない見解を表明していることである。連合の有力産別幹部は「兼務はよくない」と指摘。芳野氏は単組幹部から一挙に連合会長となり、産別幹部や地方連合幹部も経験していない。その役割の違いを説明してきたが、兼務となった。これからも問題となろうと指摘した。会見でも芳野氏は、役割・レベルの異なる組合役員の兼務と、子育て・介護とを混同するかのような見解を表明している。
★②春闘についても、連合会長として参加組合には「賃金低下打開のターニングポイント」としてベア獲得を呼びかけながら、芳野氏が委員長のJUKI労組はベアゼロという。トップリーダーとしの言動の整合性が問われ、兼務する足元組合での役割発揮に支障もみられる。また中小春闘の重視はもちろんだが、連合要求を守らない金属大手組合への指導調整力も問われ、連合への求心力の強化も重要課題となっている。
★③「役員の成り手不足」の打開も連合の新運動方針で提起されている。JUKIで担い手不足の実態をそのままにして、連合会長との兼務は単組優先であり、方針との矛盾といえよう。
★④自民党・政権との関係や野党共闘も「前任者から変わっていない」と発言している。しかし、前任者は共産との共闘は認めていないが、選挙では「与党に漁夫の利を与えない」として、政党間で共産を含む野党問の統一候補を容認していた。芳野氏は選挙調整でも共産を否定し、これまでの連合の選挙と政治的スタンスを変えている。自民・政権寄りについても「まだ足りない」と自民与党寄りを宣言し、自民を喜ばせ、連合の運動と方政治的な向性が問われることになる。
★今回は連合会長9代目の改選。連合の歴代人事では、1994年の2代目から2005年の5代目まで会長、事務局長選挙などでJR総連、自動車総連、ゼンセン、全国ユニオンなどが「職場、地域の運動強化」「役員選考過程が不透明」「9条改憲反対」「春闘・労働運動強化」などを掲げて立候補し、連合運動に影響を与えた。
★前回(2021年)は、会長候補を表明した有力2産別が組織の反対で断念。難航の末、大会直前に芳野会長の就任となり、異例の人事として2人の会長代行(UAゼンセン、自治労)が会長のサポート役となった。
★今回は5月早々に続投方向が決まった。推薦には「2つの問題」が指摘されながら、変化はなく現状どおりの就任は必至だ。いま連合は春闘では実質賃金が確保できず、組織人員は減少し、支援政党の亀裂問題を抱え、ナショナルセンターの役割発揮が問われている。人材不足や自民寄りを前提にした兼務でいいのかどうか。
★近年の連合は産別・単組優先が目立ち、ナショナルセンターの機能低下と「連合の危機」との声も聞かれる。構成組織からは「連合はもっと大衆運動を」との意見もよせられている。停滞と危機をどう打開するのか。今後の2年間、春闘、組織拡大、政治課題などナショナルセンターの機能強化へ目に見える行動が問われている。 (ジャーナリスト・鹿田勝一)
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