UAゼンセン、連合上回るベア3%以上4%、定昇込6%。賃上げ政策も重視 ― 2022/12/13 14:44

UAゼンセンは12月12日の中執会議で連合要求を上回るベア3%以上4%程度、定昇込み6%程度を提起した。要求案は連合よりも1%程度高い。松浦会長は記者会見で物価は3%を超え、格差是正を含めた水準設定と説明。「これまでより少し上がればよいという視点を変えることが重要だ」と強調した。経営側のコスト負担増の懸念もあり、価格転嫁の推進や税制、助成金制度の拡充など政策制度の取り組みも強める方向だ。ゼンセンは23春闘で歴史的な物価上昇の23春闘で連合の要求引き上げの牽引役となっている。春闘ヤマ場の相場形成役の発揮ヘも「ゼンセン労働組合主義」と強力な産別統一闘争の展開が注目される。
またパートなど賃上げに伴う就業調整の「年収106万円、130万円の壁」の課題にも取り組む方針だ。岸田政権の提唱する労働移動の円滑化を目的にした「リスキリング」による転職・賃上げについては「まず現在の企業の産業構造転換や技術革新などに対応する職業教育・研修などが大事だ。雇用流動化は否定しないが、転職優先による賃上げは問題」と疑問を呈した。
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