有期労働契約法改定要綱へ 使用者有利か2012/03/23 16:53


 有期労働契約法案の改定要綱が3月16日、労働政策審議会で了解され小宮山大臣に答申した。労働側委員は「今国会で成立をめざすため、2回の分科会論議では懸念も払拭されてなく、国会で詰めの議論を」と述べた。経営側は「ネガティブに聞こえたが、了解でよろしいのか」と念を押し、「ほぼ昨年の建議どおりであり、改定要綱を了とする」と答えた。経営側の意に沿った要綱ということだろう。                    
                                  
 法制化は経営側も認める「有期雇用5年」や6カ月のクーリング期間をお
けば制限なく有期労働契約の継続など、問題とされた建議内容の法制化であり、国会で是正が課題となっている。