JAJ解雇不当労働行為と断罪 JHUに画期的な救済命令 ― 2026/01/20 10:51
【労働フォーラム】2026年1月18日(日)
JAL団交拒否は「不当労働行為」と断罪、都労委がJHUに救済命令 ――解雇判決後、人員数を組合に誠実説明を命じた画期的命令――
日本航空(JAL)の整理解雇団交拒否事件で東京都労働委員会(都労委)は1月15日、 不誠実団交の不当労働行為と断罪した。また整理解雇後の人数について団交では、根拠を示して具体的に見解を述べるなど誠実に対応し、今後、不当労働行為を繰り返さないように留意する旨の文書を組合に交付しなければならないことも命じた。都労委申立はJAL被解雇者労働組合(JHU)で2021年5月に行い、この日、「不当労働行為が命令されました』との弁護団の報告に傍聴参加者から「ワー」という小さな喜びと驚きの声が聞かれた。 命令は、組合が新証拠で明らかにしたJALの安全報告書の人数と、更生計画案の人数を比較すると、整理解雇後の3か月となる2011年3月31日時点で運航乗務員は269名、客室乗務員は466名とされ、「人員を減らしすぎではないか」との組合の主張を明記。この疑問を会社に説明を求めることは「相応の理由が認められ」「理解できると」とし、「原職復帰及び解決金要求など解提案を協議する上で重要な意味を持つ」と指摘した。また会社が資料を提出せず、「裁判で議論しつくし」などの回答にとどまっていることは「不誠実な団体交渉に当たる」として労基法7条2項の不当労働行為と断罪した。 さらに命令は、組合が「運航に必要な人員を下回っている」(人員減らしすぎ)との疑問について会社に説明を求めたことは、「被解雇者の処遇等で協議するために意味があり、整理解雇の有効性とは別の問題である」と注目される判断を示した。 また命令は、別件の解雇判決の判断の中に「安全報告書への言及はない」(新新証拠が出されてない)と指摘し、事実に基づかない人員削減容認の誤りも推測される内容である。 JALの整理解雇は2010年12月31日、運航乗務員81名、客室乗務員84名の165名の大量解雇を強行。新証拠によって解雇の必要性のない過剰解雇だったことが明らかとなり、モノいう組合・活動家排除の組合つぶしだったことを伺わせる命令になったといえよう。 国交省の団交拒否事件では「労組法上の使用者に当たらない」として、不当労働行為は認めなかった。しかし「人員削減を含む更生計画の策定や遂行の過程に一定の影響を及ぼしたことは否定できない」と責任を指摘した。 JALが不当労働行為と断罪されるのは2度目。15年の最高裁判決は解雇の過程で「違憲・違法」と断罪された。今回は解雇判決が確定していても人員数を団交で根拠を示し具体的な説明がないことを不当労働行為として誠実な対応を命じた画期的な命令となる。
★解雇判決とは「別問題」と画期的命令、不当な「過剰解雇」追及へ JHUと弁護団は都労委命令を受けて1月15日に厚労省で記者会見を行った。指宿昭一弁護士は「解雇の有効性が最高裁で確定していても、それとは別に人員問題などの解決へ交渉に応じなければ、不誠実団交として不当労働行為7条2項となると都労委が認めた画期的な命令だ。速やかな解雇解決へ大きな武器となる」と評価した。岡田尚弁護士は「解雇から16年、頑張った運動の反映でもある。この数字が早く開示されていれば、解雇の必要性に関する評価は違ったはずであり、全面解決を」と評価した。JHUの山口宏弥委員長は「整理解雇のホネの部分で救済命令がだされ、勇気づけられる。権利と空の安全を守るため闘う」と決意を表明した。山﨑秀樹書記長は「命令を会社との団交に生かし、成田空港など職場ビラで広め、JALは都労委命令を守れと世論に訴え、違法不当解雇の撤回をめざしたい」と強調した。 国交省の命令は棄却されたが、影響力は指摘している。岡田弁護士は「政府、国交省がJALの会社更生や大量解雇に関与しているのは明らかだ。解雇解決へ話し合いをすべきであり、国交省は一定の責任を持つべきだ」と表明し、指宿弁護士は「請願権もある」と述べた。 JHUの記者会見資料では、国交省はJALから2010年度の安全報告書の提出を受け、パイロットおよび客室乗務員の削減後の人員数を把握していたと指摘。安全と人権軽視の不当性を示唆し、解決への行政指導の発揮を提唱している。
★「JALは命令守れ」、解雇解決と人権と「空の安全」へ JHUは、JAL解雇が不当労働行為と断罪された翌日から、鳥取三津子日航社長に対して解雇争議解決への緊急要請を展開している。「命令が求める救済の即時実行」「JHUとの至急団交」「JALの安全トラブルはものいう労働者を根こそぎ解雇したことが原因だ。利用者が安心して利用できるJALを取り戻すために、解雇争議をすぐに解決を」と要請している。 JAL争議16年、JHU5年間にわたる解雇争議解決闘争。この間、組合と争議団の運動やJAL争議の全面解決をめざす実行委を経て、昨年のJAL争議支援全国ネットワークの結成など支援は全国に広がっている。ILOも被解雇者の優先雇用を勧告。学識者144名が争議解決へ声明を発表し、超党派国会議員24名も解決要望書を都労委に提出。組合や市民団体など106団体と学識者、マスコミなど425名の賛同による支援集会(22年2月)も開催されている。昨年12月にはJAL本社大包囲行動が行われ、北海度から九州まで都道府県の支援組織が集結し大成功を収めている。 今回の救済命令はJHUなどの解雇争議解決への新たな動き。憲法と労基法、国際条約を守り、人権と安全、平和にも関わるJAL解雇争議。都労委命令をテコに解雇争議の早期全面解決が望まれている。(ジャーナリスト・鹿田勝一)【JAL闘争レポート85号】
〇JHUは1月16日に声明を発表した。骨子は次の通り。今回の都労委命令は整理解雇を有効とした最高裁判決に対する疑義と同時に、解雇解決に向き合おうとしなかったJALの対応は通用しないということであり、解雇争議の全面解決に向け、突破口となる画期的な命令といえる。国公省の責任も明らかになった。JALは命令に従い、解雇が必要でなかったことを認め、早期に解雇争議を全面解決することが求められている。JHUは15年に及ぶ解雇争議の全面解決をめざし全力で闘う。
ヘイトスピーチとたたかう市民、労働運動の強化も ― 2026/01/18 21:47
【労働フォーラム】20260111―10
ヘイトスピーチとたたかう市民、労働運動の強化も課題に
★「人権再入門」(前田朗著)の出版記念シンポ「ヘイトスピーチとたたかう市民」が1月11日に開かれた。★シンポでは外人排外主義を掲げた政党の急進などに対して各分野からの提言や参加者との対話が行われた。★日体大の清水雅彦教授は「法の下の平等など憲法の行使」を提起。評論家の佐高信氏は「ウソの是非」を論じた。ジャーナリストの竹信三恵子氏は「差別は最大の賃下げになる」と警鐘乱打。韓国人の排外主義とたたかう辛氏は「独立した個人の尊厳の集まりの強さ」を語った。 ★参加者からは外人排外主義は、賃金・雇用・福祉など国民の不満をすくいとつて敵を外国人などのせいにしており、労働運動の影響力低下の30年と重なる。「ヘイト打開には職場、地域からの労働運動の強化も求められているのではないか」などの問題もだされた。★青年問題を含め、教育、社会問題と労働運動、企業別組合の弱点と個人加盟ユニオン、産別運動などで意見が交換された。(鹿田勝一)
ラグビー明治が早稲田を破り優勝 ― 2026/01/18 21:24
【労働フォーラム】20260111―9
ラグビー明治が早稲田を破り優勝 ★ラグビー全国大学選手権で明治が早稲田を22対10で破り優勝する。★伝統の「前」を貫いた勝利、トライ3本ともfwは珍しい。京都戦はハイキックで攻めて勝利、今回は強みのfwで勝ち、厚さをみせた。★早稲田はキックや伝統の「展開」のラグビーをみせたが、明治のタックルや防御で1トライに終わった。これも珍しいことである。(鹿田勝一)
26春闘で全労連全組合が要求提出、全労協も春闘重視 ― 2026/01/18 21:07
【労働フォーラム】20260110―8
全労連26春闘ですべての組合が要求提出し平和を、全労協も春闘・最賃重視
★全労連などの新年旗開きで秋山議長は「対話と学びあいで、すべての組合が春闘要求として33000円.10%以上を提出すること」や組織拡大、平和を訴えた。★来賓の全労協の渡辺議長は春闘や最賃、排外主義批判を訴えた。、★日本被団協は核兵器廃絶を訴え、共産党の田村委員長は米国のベネズエラ侵略を批判し、「日本政府が批判できないのは実に情けない」と述べ、春闘での大幅賃上げや高市政権の大軍拡阻止を呼びかけた。(鹿田勝一)
ラグビー神戸が逆転勝ち ― 2026/01/12 14:55
【労働フォーラム】20260109―7
ラグビー神戸、東京SGに逆転勝ち
ラグビーで神戸が残り30秒で東京SGに23対21で逆転勝ち。★最後、東京SGのミスによるペナルティ・ゴール3点追加で勝つ。両者実力チーム。(鹿田勝一)
政府、財界が賃上げ支援オンパレード ― 2026/01/12 14:44
【労働フォーラム】20260109金―6
賃上げ支援オンパレード 政府と財界
★賃上げ支援オンパレードとなった。★連合の26新年交歓会では政府の官房長官は「強い日本経済をめざし、物価を上回る賃上げで実質賃金を向上させ、昨年と遜色なく、実感のもてる賃上げをめざしたい」と挨拶し、中央、地方の政労使会議の開催にもふれた。★経団連の副会長は「賃上げは2年ン連続して5%超えであり、今年も賃上げもモメンタムを強め、さらなる『定着』をめざしたい」と述べた。★連合の芳野会長も主催あいさつで「賃上げ定着をめざす」と表明。賃上げ5%、中小6%、非正規7%を掲げている。(鹿田勝一)
全労連が米ベネズエラ侵攻抗議声明、全労協も非難表明 ― 2026/01/09 15:53
【労働フォーラム】20260108木―5
全労連が米ベネズエラ侵攻抗議声明、全労協も非難表明、足並みそろう
★全労連は1月5日の談話で「国際法と国連憲章に明確に反する軍事攻撃・作戦を強く非難する」と抗議声明を発表。★日本政府に対して「軍事行動をやめ、ベネズエラ国民の主権と民族自決権を守るよう、トランプ政権に強く求めるよう要求する」と表明した。★全労協も非難を表明した。★政党では立民、共産などが米国に批判の見解を表明し、労働界と立憲野党が足並みをそろえた。(鹿田勝一)
第九を聴く、シラーの「歓喜に寄す」合唱 ― 2026/01/09 15:16
【労働フォーラム】20260108木―4
交響曲第九を聴く、シラーの「歓喜に寄す」合唱
★ベートーベンの第九を1楽章から4楽章まで初めて聴いた。合唱を含め約70分。★4楽章で歌われるシラーの「歓喜に寄す」は長い詩文の一部分。★「耐え忍べ、よりよい世界のために」「進め、兄弟よ、勝利に向かう英雄のように」「世界すべてが和解しよう」などが読み込みこまれてい★オーケストラ演奏者と指揮者の満足そうな握手と、会場聴衆者の長い拍手も印象的だった。(鹿田勝一)
連合26年頭会見で芳野会長「米ベネズエラ侵攻容認できない」 ― 2026/01/08 15:28
【労働フォーラム】20260105月―3
連合年26頭記者会見で芳野会長、トランプのベネズエラ侵攻「容認できない」
★連合の26年頭記者会見が1月5日に行われ、芳野会長は、米トランプのベネズエラ攻略の見解を聞かれ、「容認できない。否定の立場だ「と言明した。★芳野氏は国際労連(ITUC)や米州労組(TUCA)による米軍事行動に非難声明を「全面的に支持する」と述べたうえで、、★「民主主義と平和なくして労働運動はない。労働外交も対話を軸に進める」と表明し、アジア労働運動との連携も述べた。★トランプは武力を行使して、大統領夫妻を誘拐し、同国を運営すると語っている。石油権益と「西半球」にアメリカの支配権益拡大が狙い。★高市政権は「コメントを差し控える」と誌、国際法、国連憲章違反の無法を容認している。 ★会見では26春闘、組織拡大、労働法制審議についても健闘を表明した。(鹿田勝一)
正月ラグビー明治勝ち、早稲田と決勝へ ― 2026/01/04 15:13
正月ラグビー大学決勝戦。明治が37対19で京都産業に勝つ
ラグビー大学決勝戦。新国立競技場。明治が37対19で京都産業に勝つ。帝京を破った早稲田との決勝戦となる。(鹿田勝一)gメール
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