有期労働契約法で諮問論議2012/03/01 15:48


 有期労働契約法の改定諮問内容について2月29日、労働政策審議会で論議された。労働側委員は、有期から無期雇用に転換する差の「従前と同一の労働条件」について、引き上げへの視点をただした。また無期雇用の事前放棄を雇用条件とする問題を指摘し、厚生労働省側が「許されず無効となる」との見解を示した。使用者委員は「ほぼ建議どおりであり、持ち帰って検討する」にとどまった。                        
 法制化は経営側も認める「有期雇用5年」や6カ月のクーリング期間をお
けば制限なく有期労働契約の継続など、問題とされた建議内容の法制化であり、是正が課題となっている。

厚生労働省前では、全労連、全労協、有期ネント、全国ユニオン、マスコミ関係のミックなとが法制化の問題点と答申反対を掲げて抗議行動を展開した。

脱原発メモリアルデー 再稼働反対へ各地で行動2012/03/02 15:17

日本海外特派員協会の記者会見

 3月11日から1周年のメモリアルデー。野田政権の原発再稼働の動きに対して、脱原発運動が全国で計画されている。           
 「さよなら原発」集会で昨年9月、 6万人が参加した呼びかけ人の大江健三郎・鎌田慧・落合恵子各氏が東京の日本外国特派員協会で2月8日、記者会見を行い、原発立地県知事、市町村長当てに原発再稼働を認めないことや原発に依存しない社会の実現などの要請書を公表した。報道関係者は内外から約100人が参加した。鎌田氏は政府とのつばぜりあいの局面打開へ運動の強化を訴え、落合氏は「反核ブクッレット」の刊行を報告し、大江氏は2つの道で反核・平和の決意を表明した。7月16日には平和フォーラム、全労協、全労連系などが東京で10万人規模の共同した大集会を開く予定である。                                
 3月11日前後には「なくせ原発」などを掲げた集会が47都道府県で開
催され、北海道、静岡、島根、福岡などでは全労連系と平和フォーラムとの共同の行動も拡大している。

12春闘 連合、全労連 2つの逆集会 可処分問題2012/03/10 12:01

  連合は異例の集会 「可処分所得」が危ない            
 12春闘ヤマ場を前に、連合は3月6日、異例の集会を開いた。例年は東京の明治公園で1万人以上の集会をひらいているが、今年は日比谷公会堂で約2000人規模の室内集会に縮小。震災1周年復興・再生と春闘、政策実現をかねたものだ。報告にとどまり、春闘決起とはほど遠い規模と内容となった。春闘決意表明した西原自動車総連会長は、定昇確保にふれたももの、ベアには一言も触れなっかったのが象徴的だった。しかも政策では「社会保障と税の一体改革」実現や骨抜き派遣法修正の成立をせまった。古賀伸明会長は2月の集会で「政府与党の一体改革には連合の政策が反映され、評価し支持する」との見解を表明しているが、今集会でも実現を強調した。   
 問題は、賃金低下が続くなかで、可処分所得(税・社会保険を引いた手取り賃金)への影響である。大和総研は500万円の標準世帶で復興増税や社会保険など総計で可処分所得は年31・4万円減少。うち消費税10%は16・8万円の負担増と試算している。連合の1%復元では増税分の補てんにはほど遠い。ベアゼロ・定昇維持では可処分所得減少で手取り賃金は減少し、「悩むところだ」と電機幹部。賃上げ要求するUIゼンセンなども「デフレの深刻化を懸念」「経営側も消費縮小を懸念」などの声も聞かれる。    
 これまで連合母体の全民労協などは売上税法案を廃案にさせ、結成初期の連合は景気浮揚へサラリーマン減税を実現しており、今回の「増税キャンペーン」は異例だ。世論調査でも5割以上が消費増税に反対している。「何のための政権交代か」が問われるなかで、野田政権の支持率は急落。産別幹部からは「歴代首相のように選挙では負ける」との声も聞かれ、政権と連携した連合の異例な行動は、政権に墓穴を掘ることにもなりかねない。    
 「国民生活第一の政治」に背く野田政権に対し全労連や全労協は12春闘で「対決」を表明し、旧総評系の平和フォーラムも反原発やPTT批判を強めている。運動のキーワードは「生活擁護」の経済社会の実現だ。社会保障費の負担増でも大企業や富裕層の応能負担で税構造を改め、雇用、所得を改善し可処分所得の向上となる政策の実現が求められている。        
                                  
 全労連は3000人が霞が関行動                  
 「国民春闘の積極的伝統の継承発展」を掲げる全労連は3月8日、全国から約300人が参加して、中央行動を展開した。医労連は賃上げ2万円以上と結合して、社会保障改悪・大増税反対でストを背景にたたたかう方針を掲げ、春闘期は初めて200人が国会前座り込み行動を展開した。JMIUは3万円以上を掲げ「歴史的な転換期の春闘で経済要求、政治課題の二方面のたたかいを強め、政治を変えていく」と表明し、8日は全国で100支部分会、3000人が(スト69支部分会)や決起集会を行った。昼には厚生労働省前で集会を開き、自治労連、国公労連、建交労なとが終結。日比谷野外音楽堂が改修工事のため、道路集会となったが、連年パターンである。  
 春闘ベア否定、公務員の賃下げ、4割人員削減、消費増税、福祉、原発、PTT問題、労働法制改悪など攻撃は全面的であり、厳しい情勢打破の闘いが求めれている。全労連の大黒作治議長は「さまざまな一点共闘を拡大し合流へ」と展望し、3月15日の春闘ストから、国会の重要段階をふまえ、4月12日、5月25日、6月下旬に大規模な中央行動を計画している。

草野忠義 元連合事務局長を偲ぶ2012/03/10 17:11

 草野忠義・元連合事務局長が3月7日に急逝された。         
 取材では、全民労協事務局次長時代から、自動車総連事務局長、自動車総連会長、JC議長、連合事務局長、連合総研理事長時代を含めてお世話になった。全民労協時代には売上税廃案で運動を展開し、連合結成では綱領作成の一人であり、テクノラート型の幹部といわれた。労働戦線統一委員会(6人委員会)の秘密報告書も印刷し、後世に残した。連合時代では01~04年は笹森会長、草野事務局長のコンビとなったが、全労連との同時多発行動は以前よりやや疎遠となった。連合総研理事長時代には巻頭言で論陣をはられた。                               
                                  
 それにしても今年にはいり、連合は笹森会長、芦田会長、鷲尾会長を亡くされ、草野事務局長も逝去された。連合結成と産別加盟の舞台裏や秘話が公にならないまま、トッブリーダーをうしなったことは、日本の労働運動や労働戦線再編史からみても惜しい人々をうしなったことになる。もっと聞いておけばおけばよかったとの思いは強い。ご逝去をいたむ。

なくせ原発 全国159カ所で開催 共同集会も2012/03/15 13:37



 「脱原発をオール・ジャパンの問題から、単なる福島の問題として、福島を切り捨てないで」と訴える福島県労連の代表者。「漁船915隻が津波で流され、残ったのは48隻。被災救援へ政府は消費増税、年金切り下げの前にやることがあるのではないか」と岩手の漁民。「医療過疎地を襲った地震、津波の甚大な被害へ医療再生を」と宮城の医師。ドイツの来賓は「2020年でに原発廃止をきめた。ゲンパツ・ゼロ ガンバロー」とアピールした。 
 大震災1周年の3 月11日、全国全国47都道府県159カ所で「震災復興 なくせ原発集会」が開かれた。東京では井の頭公園で8000人が参加。労組、市民団体の旗がなびいた。地域の市民組織が多く、組合は職場より産別本部の参加がめだった。日比谷公園の「東日本大震災市民のつどに」には4万人が参加した。共同の集会は北海道、福島、福井、高地
福岡なと開催された。

連合12春闘 ベア先行の有志共闘、JCは後塵異例2012/03/15 17:10

 
連合の12春闘は、二極化の傾向をみせた。ベア放棄・定昇春闘の自動車、電機などJCグループと、JCに先行したゼンセンなどベア・賃金改善獲得の健闘である。連合はベア総崩れの09春闘につぎ、本格的に金属大手にかわる内需産別の有志共闘を前面にたて、連合春闘22年目の新たなパターンをみせた。賃金より一時金、諸手当、時短など諸手当春闘を強める産別もみられ、分散的な春闘の傾向をみせたのも特徴である。造船ではベア3000円に対して「ベア否定」回答、電機のシャープ、NECなどでは妥結後、「定昇延期」など異例のJC春闘となった。古賀会長の有志共闘の先行激励要請もはじめてである。

有期労働契約法改定要綱へ 使用者有利か2012/03/23 16:53


 有期労働契約法案の改定要綱が3月16日、労働政策審議会で了解され小宮山大臣に答申した。労働側委員は「今国会で成立をめざすため、2回の分科会論議では懸念も払拭されてなく、国会で詰めの議論を」と述べた。経営側は「ネガティブに聞こえたが、了解でよろしいのか」と念を押し、「ほぼ昨年の建議どおりであり、改定要綱を了とする」と答えた。経営側の意に沿った要綱ということだろう。                    
                                  
 法制化は経営側も認める「有期雇用5年」や6カ月のクーリング期間をお
けば制限なく有期労働契約の継続など、問題とされた建議内容の法制化であり、国会で是正が課題となっている。

解雇自由のJAL反動判決 組合つぶしも濃厚2012/03/31 16:46


 JALの不当解雇撤回裁判で東京地裁が整理解雇4要件を形骸化させ、司法が解雇自由に道をひらくような反動判決をくだした。3月29日は渡辺弘裁判官がパイロット76人の解雇を容認し、30日には白石哲裁判官がスチュワーデス72人の解雇を認める不当判決をだした。          
 日航の稲盛会長が「営業利益から解雇の必要はなかった」と証言しても、裁判官が解雇の必要性を説くとは異例の裁判。司法の反動化と整理解雇4要件を会社都合で骨抜きにする不当な内容。しかも更生計画に大量解雇をいれば、後はあとは自由に解雇できるという解釈は、ゼンセンが07年に勝ちとった山田紡績最高裁判決をふみにじるものである。           
                                  
 連合の日航労組のOBは、債権放棄と株無償、系譜の公的資金投入ではわがままはいっておれない。整理解雇要もあるが、みんなくろうしており、債権者らに対しても雇用ふくめ、わがかまはいておれないと、あんに大量解雇を容認することを示唆した。経営上、解雇の必要性もないのに解雇撤回をもとめることが、わがままなのか。                   
                                  
 さらにスチュワーデスの解雇はすでに1昨年の6月にきまっていたと会社側は証言している。希望退職、年齢による解雇(活動家層が厚い)、その後の大量指名解雇は、たたかう組合つぶしが濃厚だ。           
 4要件の擁護と人権、組合つぶしの不当労働行為撤回を掲げて、闘い。負けられない不当解雇撤回闘争となっている。