UAゼンセン大会で政労使新システム春闘、内需も重視 ― 2025/09/13 09:33
【労働フォーラム】20250913―104土
UAゼンセン政労使三者構成・労使交渉で新春闘システム提唱、内需も重視へ
★春闘で相場形成・波及を強めているUAゼンセンは9月10から定期大会を開き、26春闘では、物価上昇(実質賃金確保)と生産性向上に見合う賃上げを継続させ、★トランプ関税に対しては「内需主導の自律的な経済成長の実現」を打ち出した。金属労協とほぼ同じスタンスといえる。 ★大会では永島智子会長がトランプ関税による調達コストや雇用に対する制度的支援を提起。★春闘では、実質賃金の持続的向上へ向け、公労使三者構成による最賃引き上げや、欧州の三者構成による賃上げ決定などを例示。「この賃上げ枠組みをベースに一定の法的拘束力を持たせ、それを上回る処遇改善へ個別企業の労使交渉を社会的システムとして機能させることを構想すべき」と提起した。★欧州のソーシャルダイヤロギュウ(社会的対話)の春闘版で、最近は法大の山田久教授が新春闘方式として提唱している。★また最賃では賃金の引き上げ幅が大きい中で、「秋の最賃引き上げと、春の労働条件闘争による賃金引き上げの整理が必要であり、新たな取り組みを検討する」と労働界では初めて提起し注目される。 ★UAゼンセンは25春闘で連合のベア3%を上回るベア4%(定昇込み6%)、パートベア5%を掲げ、回答は定昇込み14387円(4・75%)を獲得し、「物価上昇を上回り、生活向上分を確保する賃上げの定着を実現した」と評価している。★規模間格差も、大手回答は前年並みだが、中小は前年プラスで健闘している。★パートは5・78%で、10年連続で正規の賃上げを上回り、「雇用形態間の格差是正の流れが定着している」としている。★総合的な労働条件の改善では時短、休日増、均等・均衡待遇の実現などで成果もあげている。★組織拡大では例年連合拡大数の約5割を占めるが、今年は4万3030人を拡大した。★大会では今後の運動前進へ新中期ビジョンも採択した。 ★大会では永島会長が参院選結果にも触れ、組織内候補の「田村まみ」を国民民主、連合のなかでも1位当選させたことを評価したうえで、前回よりも得票数が減少したことへの分析にも触れた。また「世代、個人の属性によって社会を分断してしまうような政策が目立ち、組合員からも本質的な議論を行うべきとの多くの意見がだされた」と指摘。★衆参ともに少数与党となった今こそ、野党の大きな塊をつくり、政権交代可能な政治体制の構築へ、国民、立憲のリーダシップの発揮を求めた。★会長挨拶の最後に「先輩達の高い志を紡ぎ、日本労働運動を、連合運動の中心となって推進してきたUAゼンセン運動の推進を」と呼びかけた。(鹿田勝一)
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