腰の据わった労働組合主義」高木元連合会長を偲ぶ ― 2024/09/16 16:30
【労働フォーラム】20240915―85
高木剛・連合元会長の逝去を偲ぶ、「腰の座った労働組合主義」を貫徹
★高木剛元連合会長が逝去された。9月2日、82歳。★高木氏は1982年のゼンセン本部勤務時に外務省から第一号派遣として、タイ大使館に赴任し、労働界で話題となった。 ★連合会長選挙をめぐっては2001年に初めて日本プレスセンターで笹森現会長との公開討論を行った。主催は日本労働ペンクラブ。★さら05年の会長選挙では憲法9条改憲とも絡み、全国ユニオンの鴨会長との選挙となった。 ★5代目会長に選出されてからは「腰の座った労働組合主義」を発揮。06年には「ただ働き残業法案」(ホワイトカラーエグゼンプション)阻止へ高木氏の顔写真入りの電車の中吊り広告で運動。07年には「非正規センター」を創設。春闘ではベア獲得へJAM,フード、JECなど8産別で「有志共闘」を設置し運動成果をあげた。最賃引上げの政労使円卓会議で「800~1000円」実現のベースも構築した。さらに解雇規制と労働法制をめぐり労働審判制の創設にも大きな役割を発揮した。政治では小沢氏と全国行脚し09年に民主党政権を樹立し、連合結成念願の政権交代を実現させている。 ★取材では、「非正規センター創設」や「有志共闘」でベア成果を上げた春闘では、記者仲間を含め高木会長と一献を酌み交わしたことも懐★高木氏は「30年間の賃金停滞は労組にも責任がある。要求しないものは獲れない。争議権など労働基本権を背景にした賃上げを」と24春闘でも檄を飛ばしていた。★労働運動が政治、経済、社会的にも影響力を低下させるなかで、高木氏のご意見番役をもっと長く発揮してもらいたかった。心からご冥福をお祈りいたします。(鹿田勝一)
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