『ブラック企業と就活・働く権利』好評発売 ― 2012/12/06 13:30
実践的で示唆に富む新刊『ブラック企業と就活・働く権利』
『ブラック企業と就活・働く権利』のブックレットが出版された。社会的
に関心が高まっているテーマで12月1日の「就活」解禁に向けた発刊。著者は労働ジャナリストの鹿田勝一氏と、全労連副議長でJMIU委員長の生熊茂実氏である。編集は労働総研。
本書の特徴は、就活とブラック企業の深刻さに加え、対処法や大学、組合からの打開策にスポットを当てていることである。就活問題では、大卒ニート3万人など3割が不安定雇用の実態やゼミ・専門教育への弊害、政府の新卒政策と全大教、日高教、全労働省組合の提言などを紹介している。
ブラック企業の実態ついては大企業、IT企業から政府、自治体、裁判所を含め、過労死事件、不当解雇、団結権・スト権侵害など多様な17ケースをレポートで告発し、「ニッポン全国ブラック企業化」を暴いている。
ブラック企業のパターンと、苦悩する働く人々への対処法では、各組合のたたかいや大企業争議や非正規闘争で社会的な影響を与えているJMIUの抱負なたたかいの成果が参考になる。
問題の背景には、財界の95年「新時代の日本的経営」による雇用多様化と派遣法改悪など労働政策の悪影響や新自由主義的経営の強まりと失業・雇用保障の弱さ、組合の弱体化など多くの構造的な問題がある。課題の打開へ向け、労働運動の社会的な発言力と行動力強化へのメッセージもこめられ、学生、保護者、大学関係者、組合関係者の必携書といえる。
コラムの「ブラック企業のルーツと定義」、「ヨーロッパの就活事情と日
本」、「ブラック企業労使への警告語録」なども参考になる。時宜を得た出版であり、1冊600円と定価も手頃だ。
『ブラック企業と就活・働く権利』のブックレットが出版された。社会的
に関心が高まっているテーマで12月1日の「就活」解禁に向けた発刊。著者は労働ジャナリストの鹿田勝一氏と、全労連副議長でJMIU委員長の生熊茂実氏である。編集は労働総研。
本書の特徴は、就活とブラック企業の深刻さに加え、対処法や大学、組合からの打開策にスポットを当てていることである。就活問題では、大卒ニート3万人など3割が不安定雇用の実態やゼミ・専門教育への弊害、政府の新卒政策と全大教、日高教、全労働省組合の提言などを紹介している。
ブラック企業の実態ついては大企業、IT企業から政府、自治体、裁判所を含め、過労死事件、不当解雇、団結権・スト権侵害など多様な17ケースをレポートで告発し、「ニッポン全国ブラック企業化」を暴いている。
ブラック企業のパターンと、苦悩する働く人々への対処法では、各組合のたたかいや大企業争議や非正規闘争で社会的な影響を与えているJMIUの抱負なたたかいの成果が参考になる。
問題の背景には、財界の95年「新時代の日本的経営」による雇用多様化と派遣法改悪など労働政策の悪影響や新自由主義的経営の強まりと失業・雇用保障の弱さ、組合の弱体化など多くの構造的な問題がある。課題の打開へ向け、労働運動の社会的な発言力と行動力強化へのメッセージもこめられ、学生、保護者、大学関係者、組合関係者の必携書といえる。
コラムの「ブラック企業のルーツと定義」、「ヨーロッパの就活事情と日
本」、「ブラック企業労使への警告語録」なども参考になる。時宜を得た出版であり、1冊600円と定価も手頃だ。
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