東京千代田区労協がJHUなどオール支援集会2021/07/08 19:57

労働フォーラム(2021年7月6日) 「祝JHU(被解雇者労働組合)結成、この力で10年争議に勝利を」 東京千代田区労協でJHU、争議団員、神奈川、中部全労協、元都労委員ら集う 「祝・JHU(被解雇者労働組合)結成、この力で10年争議に勝利しよう!」と7月3日、東京都心の千代田区労協事務所で JHUの結成と都労委闘争などを支援激励する集会が開かれた。同区労協はマスコミ、出版、金融、中央官庁、自治体、大企業、中小企業など5000人で構成し、東京地評議に加盟している。JAL解雇撤回闘争では6月にも区労協として東京・有楽町などで継続的に支援アピール行動などを展開している。 集会にはJHU委員長ら3役や争議団員、千代田区労協、神奈川のJAL争議支援者、中部全労協などの役員をはじめ、戸塚元都労委労働側委員や各地からのZOOM参加もあった。  山口委員長はあいさつで「各地から激励の声が寄せられ、悔いのない闘いで勝利まで頑張る」と表明。清田副委員長(ZOOM参加)は「7月13日から都労委審問も始まり、力を合わせて闘いたい」と語った。山﨑書記長は「団交、都労委審問も始まるが、争議の早期解決をめざしたい」とあいさつした。 千代田区労協の水久保事務局長は「祝JHU結成の心意気と期待を持ち続け、争議団の人々が納得する解決をめざして10年争議に勝利しよう」と表明。区労協役員も「JHU支援は当たり前のこととしてしっかり支援したい」と語った。神奈川からはJAL争議支援の水谷氏が参加し、「整理解雇は不当判決だが、不当労働行為では違憲・労組法違反として最高裁で勝利している。不当労働行為で闘えば勝てる」と強調した。千代田・中央区の中部全労協は「JHUの結成で運動に新天地が開けた」「一緒に頑張ろう」と表明。戸塚元都労委労働側委員は「JHUの組合資料を見たが、まともな労働組合として当然の権利行使だ。航空他労組とのつながりを大事にした取り組みも」と語った。 争議団の女性たちも「JHUの結成はうれしい。団交で不当解雇撤回を主張し、団交らしい団交となり共闘を」「JHU結成で会社の対応変化を生み出している。ともに闘いたい」「私たちの要求は希望者全員の職場復帰などの統一要求であり、数人の地上職復職ではない。職場復帰へ光を感じる」などの声が相次いだ。参加者からも「JAL争議は最高裁で違憲‣違法とされた不当解雇撤回を求める日本最大の争議であり、各支援組織の共闘・連携強化と早期解決への大衆運動を強めることが求められているのではないか」との声も出された。 千代田区労協はかつて官民組合や大手、中小、争議団、政治課題など各組合の要求を持ち寄り、背景資本の大企業、日経連、官邸、中央省庁交渉で解決する「千代田総行動」方式を生み出し、大阪御堂筋総行動など北海道から九州まで全国各地に波及させた歴史がある。 JAL不当解雇撤回闘争について水久保事務局長は「国民支援共闘の運動も、JHUの運動もオール共闘の立場で支援する」と語り、カンパも手渡した。JAL争議の勝利をめざす多くの組織の共闘連携への示唆に富む取り組みともなろう。(ジャーナリスト・鹿田勝一) (訂正・7月4日付の記事中、地区労を「区労協」に、山崎を「山﨑」に、神奈川のJAL争議支援連絡会を「JAL争議支援」に、敗訴を「不当判決」とし、お詫びして訂正します)