有期労働契約で日弁連シンポ 悪用阻止し活用も2013/04/11 21:44


 日弁連は改正労働契約法の有期労働契約問題について4月8日、シンポを開き、148人が参加した。広島大学の緒方桂子教授は、有期雇用から無期転換権が発生する5年前(18条)の雇い止めを懸念し、悪用を許さないため、民法の公序良俗の活用なとしつこい追求を提起した。19条の反復更新拒否に対しては「回避配慮」(17条)の活用を提起。20条の不合理な格差禁止はすべの労働条件に及ぶとし、交通費、一時金などについて就業規則か労働協約での是正を提言した。                   
 韓国報告は塩見弁護士が行い、2年で無期契約に転換でき、5割が無期雇用に転換したが、正規とは労働条件が格差があり「中規職」が問題になっているという。                            
 職場からの報告では一橋大学労働組合、ダイキンなど4つの報告があった緒方教授は、有期雇用労働者の立場は弱く、労働組合が団体交渉で是正内容の実現を提言した。